第50章 初めての夜
「っ..............」
昨夜も、その前も、その前も、毎晩抱かれているのに、どうしてこんなにいつもこの人にときめくんだろう。
「ふっ.........っ」
感極まりすぎで涙が出た。
「.............なぜ泣く?」
信長様は顔を上げて私を怪訝そうに見た。
「だって、幸せで」
「なら、もっと幸せを感じさせてやる。だから笑え」
ちゅっ、ちゅっ、と数回唇を啄むと、舌が割り込んで来て口内を優しく舐め回され、舌と舌がぶつかると、一気に絡め取られ吸われていった。
「............ん.....はっ、......んん」
絡め取られた舌が心地よくて、頭がぼーっとしてくると、色々と私を邪魔していた羞恥心が少しづつ薄れていった。
「ふっ、隅々まで貴様の姿を堪能してからと思ったが、思いのほかこの姿にやられたらしい」
唇を少し浮かせて信長様は可笑しそうに笑った。
「アヤ、俺も限界だ。貴様を感じたい」
「......え?..................っやあっああああん」
甘い口づけに酔っていたら、とんでもない質量に酔いを覚まされた。