第50章 初めての夜
「はっ、、んん...心臓、止まる......」
「大袈裟なやつだ、毎晩しておるだろう」
「やっ、まって.......ほんと止まって、ンァぁぁっん」
いつもよりサイズ感が大変なことになってる気が....
「無理だ、止まれん。貴様の愛で受け入れろ」
「そんなっ....あっ、んん」
むりむりむりっと頭を左右に振ると、私の顔の横に手をついた信長様の指のリングがキラッと光って見えた。
ドキンッ
「くっ、アヤ、急に締めるな」
ドキンッ
「だから、力を抜けと言うに....っく」
ドキンッドキンッと胸の音が耳に届く程にうるさくなり出した。
指輪を見てまた実感をしてしまった。
嬉しさのあまり、動きを早めた信長様の顔を引き寄せ口づけると、信長様は珍しく目を見開いて驚いた顔をした。
「ふっ、貴様の愛、確かに受け取った。しかと刻みつけよ」
驚いた顔は、すぐに不敵な笑みへと変わり、
ぐっと、信長様は更に奥を突いて、私の中にありったけの熱を放った。
初夜はこれだけではもちろん終わらず、新し物好きな信長様に、ありとあらゆる初夜バージョンを体に教え込まれ、そのまま初めての朝まで迎える事になった..........
早起きすると言った私の言葉は、初日から昼過ぎに起きると言う結果となり、私がぐっすりと眠っている間に、針子部屋の針子達は、信長様から金一封を貰い受け、密かに次の注文も受け付けたらしい。
初夜も無事に済ませ、信長様との安土での結婚生活は順調にスタートした。