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恋に落ちて 〜織田信長〜

第46章 二人の時間



信長様が指を抜くと、ずるりと体は壁を伝うように落ちた。


「耐えろと言ったはずだ」

まだ震える私の体をうつ伏せにし、信長様は腰を掴み上げた。

「やっ、なんで信長様っ」

何をそんなに怒ってるの?

「勝手に俺から離れた罰だ」

「えっ?あっ、あぁっ」

そのままズンっと、息つく暇もなく熱く太く滾るものが根元まで一気に挿入された。


背中を押して腰を掴み、容赦なく後ろから突かれ
る。

「はっ、はぁ、ん、あっ、あ」

子宮にあたる度、ぞわっと体が震えて厭らしい声が漏れる。

「俺の事だけを考えろと言ったはずだ」

「はっ、ん、なに、あっ、言って、はあぁぁっん」

信長様に言われた言葉の意味を考えたいのに、片脚を上げられ、更に深く突き上げられ、快楽の波が次々と来て何も考えられない。

「もう、離れることは許さん」

弱い所を散々突かれ意識が朦朧とする中、私を背中から抱きしめた信長様の手は、敏感に熟れた突起をクリクリっと同時に攻めた。


「あっ、だめっ、いっ、ああぁぁっ!」

大きな快楽に飲み込まれ、弓の様にしなる体を信長様はぎゅっと抱きしめ、そのままあらゆる箇所に所有痕を落とした。



「はぁ、はぁ、どうして、あっ、私はここにいるのに」

信長様を抱きしめたいけど、体に力が入らない。

まだ達していない信長様は私を仰向けにして、突き続ける。

こんな風に私を抱いている信長様の方が辛そうに見える。


「もう二度と、目の前から突然いなくなるな」

「っ、んっ」

噛みつくように口づけられ、割り込んできた舌と舌を絡ませる。

お市と湯浴みに行く際、私は確かに声をかけずに行ってしまった。こんな些細な事、前の信長様なら気にしなかったはず。

でも、きっと今は違うんだ、もうあんな事が起きないように、信長様は慎重に行動してくれているのだと思った。


旅に出て良かった。私たちはこうやって少しづつ、お互いの不安を取り除いて行くべきだから。
まだ見えていない信長様の不安の種があるとしたら、この旅の中で見つけて癒してあげたい。
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