第45章 心の再会
「好きな人、他に出来てませんよね?」
信長様の胸に両手をついて、縋るようにもう一度同じ質問をした。
「ふっ、貴様以外、生涯ありえん」
私の頬に優しく手を伸ばし微笑むと、やっと、聞きたかった言葉を言ってくれた。
(ほっ、良かった。)
「アヤ、安心するのはまだ早いぞ。心と身体は別だからな」
ニヤッとその口はいたずらに上がる。
「えっ、もしかして浮気、したんですか」
一難去ってまた⁉︎
「さぁ、どうだったか」
「うそっ!っん」
信長様は、慌てる私の唇をぺろっと舐め、啄むだけのキスをした。
「ふんっ、浮気ができたのであればどれほど良かったか。だが俺の体は心同様、貴様にしか反応せん」
「っ、んんっ」
今度は、呼吸を奪う様なキスが落とされる。
ずっとして欲しかった、深くて甘い、大好きな信長様との口づけ。
「貴様が俺の体をこんな風にした」
舌を這わせ、首筋に口づけられると、ちくっと甘い痛みが走り、やっと、信長様のものにしてもらえた気がした。
「アヤ、」
熱の孕んだ眼が私を射抜く。
ドクン、ドクンと胸の音は止まない。
両手で私の顔を包み、おデコも、鼻先も、唇も、全てを触れ合わせながら、信長様は生涯忘れることのない言葉をくれた。
「貴様はこの責任を取って、一生俺に抱かれろ」