第34章 悲しみの先
「漸く貴様らしくなってきたな」
昨日まではなかった反応に、俺の体が素直に喜び反応した。
「二日間、散々解したからいいだろう。久しぶりに貴様に触れさせろ」
「えっ???言ってる意味がわかっ....ひゃぁん!」
待ちきれず、軽く唾液で濡らしてやったそこに射し込んだ。
「はっ、んっ、もうっ、いきなりすぎますっあ」
アヤを、抱き起こし向かい合わせにする。
「貴様は分からんでいい」
「?.......っだめ、動かないで」
「愛しているアヤ」
貴様の心が戻ってきた。それだけで触れたい欲望が抑えられんほどに膨らんだ。
腰を突き上げ、愛おしい身体の全てに痕を落とす。
「あっ、あっ、信長っさっまっ、はあっ、あっ」
喘ぎ声も全然違う。
もっと、聞かせろ!
「まだ、全然貴様が足りん」
俺にしては、優しく抱いてきた二日間のツケ(我慢か?)を返して貰うべく更に激しく突き上げた。
「やっ、あっ、あっ、ンんっ、はっ、んんっ...ダ...メ...いっ」
「っ、俺も限界だ、はっ、一緒にいかせろアヤ」
褥にアヤを倒し、更に動きを速めた
「あぁ、信長さまっ」
「っく、アヤ」
久しぶりに目が眩む程の吐精感だった。
アヤをキツく抱きしめ、全てをアヤの中に注ぎ込んだ。
ずっと、同じアヤを抱いていたのに、アヤの心がここにあるのと無いのとではこんなにも違うものなんだな。
「貴様には、色々と気付かされてばかりだな」
貴様にはこの先もずっと敵わんのだろう。
アヤは訳が分からないと言った顔をしていたが、暫くすると顔を綻ばせ、待ち焦がれた笑顔を見せた。