第4章 佐助登場
アヤが帰った後、幸と佐助は店の中で声を殺しながら、密談を始めた。
「やっぱり思った通り、アヤさんが、俺の探していた女性だ。」
「だけど佐助、あの女はちょっと厄介だぜ、見ただろ?あの護衛の数。本人は気づいてないみたいだけど、常に五人は付いてる。しかも相当に腕の立つ奴らが」
「分かってる。城に何度も忍び込もうとしたけど、アヤさんの部屋の周りだけ、警備が強化されてて近づけなかった」
「信長の寵姫ってのも、強ち間違って無さそうだな」
「そうだね。彼女からそんな雰囲気は感じなかったけど、もう少し調べてみる」
「あぁ、気をつけろよ」