第32章 トラウマ
「そんなに泣くな、貴様に泣かれるのは堪える」
寂しそうに笑うと、涙に濡れた頬にキスをした。
「アヤ、愛している。貴様に出会わなければ、俺は愛すると言う事を知ることはなかった」
甘い言葉と、甘いキスが交互に落とされる。
帯は解かれて、優しく袷が開かれた。
「この綺麗な身体に、俺は惑わされているのではない。ずっと愛でて触れていたいほどにおぼれている」
ペロっと胸の先を舐めると、チュクっと音を立てて吸い付いた。
「っ、あっ」
甘い痺れが身体を駆け巡る。
ピンっと立ち上がった双方の先を、片方は口で、もう一方は指でクニっとつまむ様に愛撫する。
「んっ、はっ....っ」
「そうだアヤ、何も考えるな。貴様は俺に愛されるためにある。俺の事だけを考えろ」
脚を押し開いて、太ももの内側に口づける。
舌を這わせてちゅっと口づけながら、少しづつ濡れそぼつ場所へと移動した。
「あっ.........っつ......んんっ」
割れ目に沿って舌を動かし、溢れ出る蜜を吸い取る。
ペチャ、ピチャ、ジュル.......と、甘くて卑猥な音が部屋に響き渡る。
いつもより、信長様の舌が熱い。
「あっ.........っ.....だめ」
そんなに吸われたらすぐいっちゃう。
信長様の頭に手が自然と伸びその動きを止めようとするけど、敏感な箇所を更に指で開いて舌を入れ、グリグリと掻き回された。
「やっ、...あぁっ...」
ビクっと身体が震えると、信長様の舌で熱くなった所からトロリと蜜が溢れ出た。
ジュッ、ジュルと、その蜜を信長様は吸うと、脚に流れ落ちた蜜もピチャピチャと、音を響かせながら舐めとった。
「貴様を悦ばせられるのは、俺だけだ」
信長様は口を軽く拭うと、私の脚を割って入り、覆い被さった。