第32章 トラウマ
「アヤ」
熱い眼差しで見つめられ、熱い口づけが注がれる。
「ふっ...んっ」
絡め取られる舌の熱さと、下半身に触れるいきり勃つ熱で何も考えられない。
「そのまま、力を抜いて身を委ねていろ」
ずっ.....
と熱いものが入ってきた。
「っ、あっ、ん」
息が止まる程の質量に、思わず信長様の背中に回した手に力がこもる。
「っく、だから、力を抜け」
少し苦痛に顔を歪ませた信長様は、再び私に口づけて力を奪いながら、最後まで熱を埋め込んだ。
「っ、貴様のなかはいつも熱いな」
でことでこをくっつけ、唇が触れ合う距離で囁やかれる。
「っ、はぁ、ぁ」
身体は小刻みに震えて、何度もいってしまっているのに、信長様が耳元で甘く囁くだけで、ゾクリと痺れてまた波が襲ってくる。
「ずっと抱いていてやる。貴様が俺の事以外を考えなくなるまで、俺が、どれほど貴様を愛しているかをその身体が覚えるまで、朝も、昼も、夜も、ずっと貴様を抱き続けてやる」
もう、意識は完全に蕩けて飛んでいたけど、
信長様の目と声が余りにも真剣で、一瞬正気に戻った私はその目に吸い込まれる様に意識をとばした。
そしてそれから二日間、信長様は宣言通りに私を抱き続けた。