第30章 三度目
「方法や時間、場所は私の好きな時でいいんですよね?」
「良いと言っておる」
うーん、じゃあとりあえず、やってみようかな。
「分かりました、頑張ってみます。じゃあ今から開始でいいですか?」
色々と理由をつけて、信長様に会う時間が増えるなら嬉しいし。
「ああ、いつでも構わん。俺に抱かれている最中でもな。まぁ貴様が俺を先にいかせられればの話だが」
「..........っ」
意地悪く耳元で囁やかれ、心臓が更に騒がしくなった。
「話は終わりだ。そろそろ貴様に触れさせろ」
褥に私を押し倒し、攻撃をする隙もなく抱かれ、意識まで持っていかれてしまった。
次の朝目覚めた私は、近くにある紙切れをくるくると巻いて、眠っている信長様の頭めがけて振り下ろした。
パシッと目を瞑っているにも関わらず、信長様は私の手を掴み阻止した。
「すご〜い信長様!」
思わず感動してしまったけど、次の瞬間体が反転し、ぶチューっと、それはそれは長い口づけをされた。
「ぷはぁ〜〜もうっ、信長様!」
「前に言ったであろう、俺の寝込みを襲うならこれくらいはしろと」
完全に楽しんでる!
その後も色々と試すけど、その度に口づけの返り討ちに遭い、戦力を削がれていく。
夜は夜で、激しく明け方まで抱かれて隙を突くことなんてとてもじゃないけど無理。
このままでは、信長様の思うツボ。お城の外に出られなくなっちゃう。
取り敢えず、信長様をよく知る武将達に意見を聞く事にした。