第13章 二人の距離 後編
「っ、あのっ、」
行燈の灯だけとは言え、恥ずかしくて慌てて手で隠す。
「ふっ、無駄だと言うに、貴様は本当に手がかかる」
信長様は隠している私の手をやんわりと掴み、胸に口づけた。
「あっ、あのっ、待って信長様」
恥ずかしさと初めての時の様な緊張感で何故だか落ち着かない。
「無駄だ、アヤもう待てぬ」
双方の胸を掴まれながら、首筋に口づけられる。
「あっ......」
甘い痺れが身体中に広がっていく。
そのまま落ちてきた唇と指先で胸の頂を啄み、摘ままれ、押され、遊ばれる。
チュ、チュクッ、カリッと時々優しく歯を立てられれば声があられもなく口から漏れた。
「んっ..あっ....んん」
大きな手が身体中を撫でる。
触れられた所から熱くなっていくのが分かる。
唇は、お腹から下腹部へと口づけながらおりていき、熱く熟れた場所をツンッと突くと、その割れ目に沿って、舌を這わせた。
「っ、ダメっ、はっ......あぁ」
「ダメではないだろう」
ピチャ、ピチャ、ジュル、ジュルル.....
卑猥な水音が羞恥心を煽って、顔が熱くなっていく。
「やっ、ん、」
舌を入れられては出してを繰り返し、蜜に吸い付く。そして、ぷっくりと膨れ上がった蕾を軽く食む。
「あっ、はっんん」
身体が疼いて腰が自然と浮いてしまう。
信長様の口と舌は、さらにその蕾を攻める。
コリッと舌で転がしてカリッと軽く歯を立てた。
「んんっ......んっ」
ビクンっと、身体が震える。
「良い反応だ」
嬉しそうに熱を孕んだ目の信長様が私を見つめる。
「やっ、見ないで」
恥ずかしくて顔を覆うけど、すぐにやんわりと阻止される。
「隠すな。貴様の声も、その顔も全部見せろ」
「っ、」
熱っぽく揺れる信長様の顔に見とれていたら、容赦なく指に犯された。
「っ、ひぁっ.....はっ、まって、ああっ」
ヌプ、ヌププッっと指が動けば音が響き渡る。
蕾を弄られながら、指を動かされれば、呆気なく快楽の波にのまれた。