第69章 わたしの マフィア太宰さん
(織田作さんに聞けば教えてくれるかな?)
でも今は
寝顔が幼い太宰さんを起こさないようにする事
ーーーー·····
きもちわるい
きもちわるい
家族がなんで下を向いて食べるとか
きもちわるい
きもちわるい
「治」
「はい」
「お父さんがお呼びよ」
「はい」
呼ばれる呼ばれる。
僕は僕を消す
ーーーー····
「ぅー···ん」
(うなされてる。)
「太宰さん、怖くない。怖くない」
「···ない····こわ···い」
なでなで··
「治さん、ここには怖い事はありませんよ」
私はうなされる太宰さんの頭を撫でながら、空いた手を握る。
そして小さく子守唄を口ずさむ