第69章 わたしの マフィア太宰さん
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(聞こえる···ここは、僕のきもちわるい家に···響く···)
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「····子守唄」
「時間ですよ」
じとー····
「·········」
(30分経ったから起こした)
「ずっと···手握ってくれたの···?」
ぱっ···
「はい、辛そうでしたから··もう離しますね」
ぎゅっ···
「このまま···」
「·······」
初めて見た太宰さんの殺意のない目
どちらかと言うと
幼い子供
「···治さん、起きますか?」
「うん、起きる」
(やっと解放された···足が痛い)