第68章 おまえはわたし 中也さんの話
かたかた··
「今···中也さん···僕に何と···」
「えっ?だからお疲れ様です芥川くん、おかえり」
「そんな中也さん見た事ない!!羅生門!」
「えっ!?芥川くん?!」
羅生門事クロちゃんが出てきて私に目掛けてきた。
思わず目を瞑るが、攻撃はない
恐る恐る目を開けると
すりすり
「···クロちゃん」
私を分かるのか、いつもの様に擦り寄る
それを見た芥川さんは···
「あっ····僕は···中也さんに···」
「ごめんね、びっくりするかもしれないけど···」
私は素直に話してみた。
ーーーーー······
探偵事務所にて
こんこん
ガチャッ
「社長さんよォ、茶菓子持ってきましたよ!」
「?··天音か?」
「あっ···(やばい)そうですぜ」
「何やら言葉に違和感ある···私の名を言ってみよ」
「社長さん」
「····違うな。貴様は誰だ、普段は「諭吉さん」って言うぞ。姿を表せ···」
「っち、やっぱり話しなきゃいけねーか····実は」
俺は話をした