第67章 ちきちき フェージャ
ガチャッ
「澁澤さん、お風呂あきましたよ~」
「すー···」
(寝てる···机の上や下が書類だらけ···一体どんな研究してる···あっ)
落ちた紙を拾いながら私はある宝石に目が走る
瓶に入った青の宝石
(キラキラ···きれい···)
思わず手が伸びる
そんな時に
ぱしっ
「!」
「それに触れるのはまだ早いよ天音」
「すみません····」
がたっ
「可愛いお嫁さんが呼びに来てくれたからね」
ぎょっ
「違いますから··!」
パタン···
瓶に光る青の宝石
それは···
大切な人に捧げる為のモノ