第67章 ちきちき フェージャ
むむむ···
「目つぶってください···」
「はい」
(今のうち···整った顔···本当に綺麗)
今のうちに私は近づく。
お互いの口が触れる瞬間···
パチッ
「捕まえた」
「···えっ···んぅ」
目が合わさり、口が絡む
ーーーーー·····
「フェージャ準備出来ましたか?」
ガチャッ
「出来ました」
「それでは行きますか!」
「龍彦は?」
「入口前にいますよ」
3人で外に出る
2人は滅多に外行かないから、周りの視線が熱い
そわそわ··
「ちょっとあの白のポニテの男性やばくない???」
「わかる~!服色もシンプル!しかも赤い目がまた痺れる!」
「しかも黒髪のセミロングの人も雪の妖精みたい~白い~~!」
「モデルかな?肌が綺麗~!細いし、えっあの方も目が赤よ!!きゃあああ!」
「こんなモデルの真ん中にいる人は絶対マネージャーだよ!羨ましい~~~」
(2人ともかっこいいからな···マネージャーって··笑)
ぎゅっ
『天音、恋人繋ぎはいやかい?』
「?!」
両隣がいきなり私の手を絡める。
その場面を見ていた周りは悲鳴をあげていた