第61章 きらきら星 黒の時代芥川くん
「ちょっとはちみつ入れてみました。落ち着きますか?」
「離れないで」
「離れませんよ」
「傍にいて」
「いますよ」
「私だけを見て··」
ぎゅう···―
「太宰さん···?(何があったんだろ)」
見た感じ何時もと変わらない。
だけど今の太宰さんは
ぽんぽん···
(子供だ)
「天音が好き」
「?」
「私は天音が好きだ」
そう言いながら太宰さんは私の頬に手を添えて
「私だけを愛して·····天音」
キスされた。
短いようで長い時間
息が欲しくてちょっと離したら、
チュク····
太宰さんの舌が絡む
短いようで長い···寂しさ、
ーーーーーー······
ガチャッ
「ごめんね、お茶入れ直してきました。遅れたお詫びにいちご大福持ってきました!」
「イチヂクが良かった」
「芥川くんの好きな物ですからね。次の時に買っておきますね!」
「落ち着く」
「良かった、ちょっと割れた湯のみ片付けるのでゆっくり飲んでいてください。」