第61章 きらきら星 黒の時代芥川くん
カチャカチャ···
(後で首領に言わなきゃ···でも何で太宰さんは芥川くんの胸ぐら掴んでいたんだろ···任務で何か失敗したのかな?)
コトッ
「天音」
くるっ
「どうしました···っ」
いけない
湯のみで指切れた。
痛みを隠し
芥川くんに近寄る。
「どうしました?芥川くん」
「···太宰さんに言われた。「君は天音の甘えだけでいい」と」
「はい···(何があったんだ)」
「僕は、空の下で初めて歌を歌った事だけで良かった」
「うん···」
「だけど····」
「芥川くん···?」
手を掴まれた。
血が出ている指
ぱくっ
「?!··芥川くん?」
ちゅ〜····
「この血は僕のもの····天音、話した褒美決まった」
「何がいいですか?」
「僕は、」
ほしぞらのした
あまねとふたりで
うたをうたいたい
「天音が欲しい」