• テキストサイズ

恋する奴等

第59章 ぺぺぺ 22歳太宰さん



「それで芥川さんの咳はどうなんですか?」

かぁあ··
「いや···天音を助ける為についた嘘だ」

ぽん
「····ありがとう、ございます」


その光景を見ていた。



(へー···中也惚れた?)

ーーーー·····


ぺらっ
「これを織田作くんに渡してくれないかい?」

「おだ···さくさん?分かりました、失礼します」


コッコッコッ
(中也さんに聞けば分かるかな。···!)

前から歩いてくる太宰さんの姿
思わず歩く道を変えた。


ガチャッ
「中也さん失礼します!···間違えた、誰もいない部屋····」


歩く道を変えたつもりが自分から罠にハマる。


あわあわ
(今から出直すと変に思われる···助けて···)




ぽん
「此処(ここ)は誰もいない部屋だよ?間違って入ったのかな~?」


いる
確実に私の肩を叩いてる。

する····
「さっきの続き···前向きな」

カタカタ
「い···」

「中也には笑顔見せて私にはなんにも見せないって、おかしいよね?···私、首領だよ?」

チャキ


銃の音がする

殺される。

····くるっ
「そ、お利口だね」

怖いけど、これで殺されないなら、私は前を向く

「顔上げなよ。」

「······っ」


「へー··綺麗な海色だね、よく見せて」

ぐいぃ···


顔が近い

目が離せない。

「····ぅぇ···」

「泣いてるの?君はおかしいね。」
/ 1167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp