第58章 さみしいさみしい フェージャの話
なでなで
「あっ···嫌でしたか?」
何が起きたか
いきなり女が私の頭を撫でる
「いいですよ!···その、嫌な時はハッキリ言って下されば気をつけますからね!」
「···お願いします」
「その···」
「なにか?」
「片付けしたいんで手を··離してくれますか?」
「嫌です」
「!?」
する···
指が絡み合う。
「ふ···フェージャ···?」
「小さい手··」
「フェージャの手は大きいね。えへへっ」
「はい」
(会話が続かない)
フェージャは自分を「僕」って言うが···どんな話を···あっ
「フェージャの手、血だらけ··まさか指噛んじゃう?」
「あぁ、癖なんです」
(くせ···痛そう··そうだ)
がたっ
「ちょっと待ってくださいね!」
私は立ち上がり部屋を出ようとしたら
「行かないで··!」
フェージャに止められた