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恋する奴等

第58章 さみしいさみしい フェージャの話




パタン
(仕方ない。買いに行くか)

屋敷を出て私はお店に向かう。

ーーーーー······


パチッ
「···冷たい···びちゃびちゃ」

タオルがちょうどよく冷たかった。

キョロキョロ
(女の気配がない)

普段なら足音が聞こえるのに今はまさに誰もいない


(逃げた···?いやそんな素振りは見せてなかった)

ガチャッ
「あっ目が覚めましたか?」

「どこにいたんですか?」

「あっすみません···フェージャの冷蔵庫を見たら何もないからちょっとした買い出ししてました!すりおろしリンゴ食べますか?」

ぎょっ。
「リンゴ···?(龍彦を思い出す)」


『リンゴいいよ~~』

ずうん···
「·····(嫌な記憶)」

「リンゴ嫌でしたか?なら···水分は取れます?」

「いや··リンゴいただきます。」

すっ
「どうぞ!」

渡された。器にすり降ろされたリンゴ

(········ー)

「嫌いですか?」

「···食べさせてください」
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