第55章 こいの恋 澁澤さん

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ｶﾞﾁｬｯ
「澁澤さん！朝餉持ってきましたよ。でもその前に包帯取り替えましょうね。····澁澤さん？あっ！起きれたんですね！」


私は純粋に喜ぶ

当の本人は相変わらず無表情


「君は今日も1日いるのかい？」

しゅるしゅる····
ﾊﾟｶｯ
「今日は探偵事務所の日なんでいません。だけどお昼にまた来ますね。」

「探偵事務所の仕事は楽しいかい？人間がいるだけの場所が·····」


きょとん
「澁澤さんって難しい考えする方なんですね。私は澁澤さんのことは良く分からないし、怪我人として見てます､だけど分かるのは」

ぬりぬり
···すっ

「こんな怪我をしてまで何かを成し遂げたい何かがあったんですね。····痛いよね。」


その言葉を聞いて
自然に何かが溢れた。






















とぷん。



「天音····私は「悪」でした」