第55章 こいの恋 澁澤さん

自分が悪であること

何故だろう。こんな握りつぶせる女を前にして言葉が出てくる。


女は話を聞きながら、治療を続ける。


ぺた····
「やっぱり澁澤さんは知り合いみたいに深くて難しい考えをするんですね。だけど····そんな貴方に今言える事は·····」












ーーーーー······



ぽそっ
「···「生きて」か､フェージャ···あの女は何者だ。なぜ私の傷口を包む」


ｶﾞﾁｬｯ
「ある意味何も分からないのがいいのかもしれませんね。龍彦､貴方は天音が恋しいか？」

「あぁ···ちょっとな」


ーーーーー·····


ｶﾞﾁｬｯ
「おはようございます···？！」

「はいストップ！ネックレスを取ろうね天音くん」

ﾁｬﾗ··
「はい(ここに来ると必ずネックレスを取るよう言われるんだよね)」