第55章 こいの恋 澁澤さん
そこから、治療をしながら
チャンスを伺う
そして、やっと
コンコン
ガチャッ
「すみません···私の友人をみてください」
ーーーーー····
「フェージャ?」
はっ
「すみません、天音の深い海に見とれていました」
どきっ
「もう··!」
ーーーー·····
パチッ
(まただ)
またあの夢
輝きに倒され深い海ん中にいたと思ったら····
優しい手に包まれた。
「龍彦起きましたか」
「寝起きに嫌な顔を見せるな」
「天音があなたの看病をする為に部屋を案内しましたよ」
「!?···看病などいらない···うっ」
「ほら痛い」
「痛みなど不要だ···」
「龍彦···もう戦いは終わりました、貴方は別の道を進むんです」
「魔人がよく言う、私にどの道を歩めと」