第55章 こいの恋 澁澤さん
「天音は今日帰るんですか?」
「はい、明日は探偵事務所の日なんで一旦帰宅し朝早くまた来ますね!」
「天音は探偵事務所とマフィアどちらも働いてるんですね。偉いですよ」
「えへへ~」
「そしたらこの部屋を使いなさい。龍彦には私から話しておきます。」
「龍彦、さん?あの方の名前は龍彦さんなんですね」
むっ
「龍彦は名前より上の呼び名が慣れてますよ。呼ぶなら上の呼び名で、私のことはフェージャと」
「はい、フェージャ」
きゅん、
(天音でよかった)
私だけでは龍彦の治療は
あの戦いで龍彦は輝きに敗れた。
だから私はそこから消えた。
だけどふいに
自然に
龍彦を助けていた。
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(探偵事務所···噂で新しいアルバイトが入ったとか···あれは太宰くん)
笑顔で歩く太宰くんに
隣に顔を赤くする人
(これか····)