第53章 ハロウィン 1 澁澤さん·フェージャ
さわさわ···
「ネックレスを通して君たちの声は聞こえていたよ」
ふるふる
「あの···くすぐったいで···す····!」
「····コレクターと添い寝したり」
がぷ
「ひっ···!」
「魔人の手先に気遣ったり···」
····カリッ
ビクッ
「····っ!」
「いくら君が魔人達が何したか分からなくても···君の優しさは魔人達が欲しがる宝石だよ····天音」
ーーーーーー·······
「"君の優しさは魔人達が欲しがる宝石"···ですか」
天音のネックレスが盗聴器なのは知っていた
2日目あたりでいきなり付けていたから、ちょっと感づき、
チャラ···
「天音···イヤリングは付けますか?」
と聞いて
「はい、探偵事務所でも問題ないので付けてます!」
「そうですか···ではこの"赤"を差し上げます」