第50章 しらないしらない 15歳中也さん
あの子は···愛を知りたがる。
カチャ···
「中原さんいますか?」
「何しにきた···」
「もう寝る時間ですよ」
きょとん···
「は··?」
「中原さん言いましたよね?「昨日と同じ事してくれ」って···」
「よく··気づいたな···」
「なんとなく···さっ寝ましょ」
私は中原さんのベッドに入り
灯りを消した
「何処にいる」
ぎゅっ···
「いますよ。さっ··おいで」
中原さんを抱きしめる。
「なぁ···お前が俺にしてる事ってなんだ?」
「なんだと思いますか?」
「それが分かるなら調べたりしねえ···」
ぎゅっ···
中原さんの力がこもる。
「これは···「母親」と言う···あったかい言葉···」