第49章 かりたかりた 中也さん
ぱち···
「···んぁ···寝ていた。ん··?何か柔らかいのが当たって····」
俺は自分の失敗を見た
柔らかいものをしっかりと
わし···
「·····ふぇ」
掴んでる。
掴んでるヤツは
寝てる
(これが···女····)
下にいる天音を起こさず···俺は····
口を閉じた。
ーーーー······
ガチャッ
「失礼します。首領話はなんでしょう」
「中也くん····私は失敗したよ」
はっ
「まさか敵襲?!」
「違う」
「どうしたんですか!」
「····天音くんが欲しくてたまらない。芥川くんもだよ。」
ずる···
「···!?」
「なので今から私と中也くんで探偵事務所に天音くんを貰えるよう交渉しに行こうと思う」
「天音はアルバイトじゃ···」
「中也くんも分かっただろ?天音くんをマフィアに入れた理由が···あの子だけなんだよ。」
(首領がこんな風に話するの娘以来じゃないか···?)
そして
ばたーん!
「福沢殿!天音くんをマフィアにください!」
「いくら貴殿の頼みでも天音は探偵社のだ!アルバイト雇っただけでいいだろ!」
ぶー
「だって~~天音くん優しいし··柔らかいし、甘いし、仕事もちゃんと出来るし~~···それに···私が好きになったからね。」
「···首領···?」
「くれないのなら、仕方ない。そしたら今みたいにマフィアでもアルバイトを雇う事にするよ!それならいいだろ?ってな訳で···はいお歳暮!」
そう言い残し俺たちは帰宅する