第42章 ぎんいろ 銀ちゃん
(彼奴(あいつ)に頭撫でてもらう···)
ぼたぼた···
(······)
その前に
「頭拭くから来て」
何とかするか
ーーーー·····
「多分お兄ちゃんも一緒に寝ると思うから待っててくれますか?」
こくり
「·····」
妹さんの髪を整え
着替えを教え
何とか終わった
あとは太宰さんが連れていったお兄ちゃんだけだな
大丈夫かな~~?
「何か暖かい飲み物作って来ますね」
私がドアを開こうとしたら
「····行かないで!」
聞きなれない声がした
「銀ちゃん?」
妹さんが私に抱きつく。
「やだ····夜怖い···」
「ごめんね···一緒に芥川くん迎えに行こうか?」
ーーーーー·····
コンコン
「太宰さんいますか?」
「入って」
ガチャッ
「失礼します」
太宰さんの部屋には
ぼっふぁ···
「!?」
ドライヤーに失敗した芥川くんの姿があった。