第33章 かちゃん 15歳太宰さん
「濡れた服を乾かす間だけだよって言うから来たはいいが···此処····ホテルじゃないですかーー!」
「1番近い所が此処だったんだもの~早く濡れた服を脱がないと風邪を引いてしまうよ。」
「あっならシャワー浴びますか?」
「勿論!·····一緒にだろ?」
「··········」
ぱちん
「いたーい☆」
(あの幼い太宰さんは何だったんだろうか····聞いて見ようか···うーむ)
はっ
「あれ?太宰さん何かネックレス付けてましたか?」
ふと見えるチェーン···
「あぁ···これかい?」
「真逆(まさか)ご婦人から?(真顔)」
「ちょっと一寸!いくら私でも、貰うのはしないよ!これは·····昔会った···道しるべかな」
「へ〜···太宰さんにもそんな可愛い時があったんですね。その道しるべには会えたんですか?」
「うん····道しるべがちゃんと案内してくれたんだ。·····天音」
そう言う太宰さんの顔を見て私は何かを思い出しそうになる·····
私も昔·····貴方みたいな人と
ーーーー·····未来で探すよ···天音
ぎゅっ···
ぱちくり
「天音···くん?」
「ちょっとだけ···」
「うん」
やっと····
道しるべに会えたよ織田作