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恋する奴等
第33章 かちゃん 15歳太宰さん
パシッ···
思わず手を掴んだ。
「····何」
「あっ···すみません!」
急いで手を離す。
だけど太宰さんから今度は握られた。
「ちょっと歩くから、来てよ」
幼い顔は幼い
「此処から飛び降りたら海ん中まっしぐらだよね」
「まさか、飛び込むんですか?駄目ですよ」
「ねぇ··君の生きる理由って何?」
いきなり難しい質問
生きる理由
「理由なんて必要ですか?」
「私はね···生きる理由が欲しい」
「·······」
(黙った)
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