第28章 ぱちん 織田作さん
ぐいぃ
「行くな····」
「織田作さん···おはようございます」
ぎゅう····
「天音は柔らかい。·····安心する」
ふたたび、抱きしめられる
(みんな寂しいんだな····)
「私で良ければ、いつでも···」
――――·····
ゆさゆさ
「太宰さん朝ですよ起きてください」
織田作さんの部屋から出て着替え
太宰さんを起こす。
「む~~~··何」
「朝ですよ」
「天音」
「どうしました?」
ポツリ
「···寂しい」
その声は小さかった。
だから私は不安にさせないように頭を撫でる