第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
さら···
「今日は綺麗な満月に··白雪姫には赤い林檎がお似合い」
つつつ·····
わたわた
「あの···鏡さんは?」
「フェージャは寝てますよ。今は母しかいないのに、ちょっと嫌な気分ですね」
ぐいっ···
「ちょっと···!」
にっこり
「お仕置き必要ですかな?」
「いりません!···っ」
ーーーーー·········
チュンチュン····
ずっきんずっきん
(最悪···!!力加減してないじゃない!)
翌朝私は起き上がれず、ベッドで倒れたまんまでいた。
今朝からお母さんは街に出かけ
鏡さんは鏡の中に入ったまんま
(限界です···)
痛む体を起こし私は動きやすいようにドレスを半分破り
高いヒールはさよならして、
扉を開けた