第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
森の中はとても明るかった。
(これが····窓の外)
小鳥は泣いて
光は煌びやか
しばらく歩いていると
何やら明るい森に似合わないシルエットが見えた
(なんだろ···!?)
それは明らかに不似合い
大きい木に吊るされた人
ぞわわ···!
「きゃあああ!!!」
私は悲鳴を上げてその場に腰を抜かす。
(よくフェージャがタロット占いでなんか見てる人に似てる···吊るされた男って··怖い!だがらフェージャやお母さんは私を外に出したくなかったんだ!)
悲鳴を聞いたのか、吊るされた人はくるりと···
「誰だい~?昼寝を邪魔するのは」
「生きてるーーー!!」