第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
ーーーーー······
「····ぅ」
目を覚ませば部屋は薄暗くなっていた。
両隣には澁澤さんとフェージャが寝ていた。
(出られないんですけど···起こさないように)
2人の間からゆっくりと抜け出し、私は着替え直す。
パタン···
(体中痛い)
窓から見えるはまん丸おつき様
(外に出てみたい)
小さい時フェージャに聞いた事ある。
―――――·····
「鏡さん!天音外行きたい!」
ひょい
「まだ白雪姫には外は早いですよ」
ーーーーー···
(今なら出てもいいかな?もうこんな成長確認とか体が持たないし、ちょっと家出してやる!)
決意を決めていざ歩き出したら、
「ここに居たんですね。白雪姫」
びくぅ!
「ひぇ!」
後ろを向いたら、
「··お母さん」
澁澤さんが私の後ろにいた