第15章 やわやわ 黒の芥川くん
そこから私は少しづつ教えた
字の書き方
「これは芥川くんの名前」
「僕の名前···」
「これは太宰さんの名前」
「太宰さん···」
ゆっくり···ゆっくり教える
紙に名前を1文字ずつ書いて見せて書かせる。
そんな光景をとある人は聞いていた。
(···ふーん)
ーーーーーーー·······
「芥川くんは如何?」
「ゆっくりですが、文字もかけるようになりました」
「そう」
(なんか不機嫌だな····こういう時は)
「来て」
「···はい」
ぎしっ····
「今日はどこに付けようかな~~~····ここかな?」
「····っ」