第2章 🐾1
金髪の男は密猟者と呼ぶ男に駆け寄り手錠をかけた。
事が済、これ以上人間とは関わりたくないため木々が生い茂る道に戻った。
姿は見られたけど追いかけても来ないということは、俺に興味が無い、または警察関係ということだろうか。
まぁ、そんなこと俺にとってはどうでもいいか。
俺は山道の歩道際まで出ると周囲に誰もいないことを確認してから人間の姿になる。
『ふぅ……。』
髪や服を整えて家に向かって歩き出す。
しかし、随分走ってしまった。ここから歩いてだと2時間の問題ぐらいはかかるか?
せっかくのストレス発散が逆にストレスになってしまった。
俺は溜息を漏らしながら気味の悪い満月を睨んだ。