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[ヒロアカ]それでも貴方は私の英雄です

第1章 再会


プレゼントマイク先生の説明が終わり、私の次の会場に到着。
同じ学校同士は被らないようにしてあるって聞いたけど、私の学校から受験をした人は少ない。

それもそのはず。
私は雄英高校に入るために、元々住んでいたこの地域に戻ってきたから。
引っ越した理由はまたぬいぐるみ誘拐が起こると危ないからって理由だったし、元々住んでた家は人に貸してただけで売ってないから戻ってくることは想定の範囲内だったのかも。


にしても、意外と女の子が多くてワクワクしちゃうな。結構可愛い女の子も多いし、友達がいっぱいできるといいな~。
あの黒髪ポニーテールの女の子なんてスタイルもいいし凄く可愛い!

「おい、何柄にもなく緊張してんだ」

後ろを振り向けば……、目付きが悪いけど背が高くてカッコイイ幼馴染、その名も爆豪勝己!
ヒーローになりたくて昔から体を鍛えてたけど、やってることは悪役も真っ青だからなぁ。
この性格さえなければ、確実にカリスマ性があるから惚れてたけどいっちゃんを虐める時点で絶対ありえない。

『あ、かっちゃん!? もう、なんでいっちゃんが受験するって教えてくれなかったの?』

軽く睨むけどかっちゃんの反応はいまいち。

「別に? 無個性がヒーローになる資格なんてないからな」

『それと受験をしないのとは別だよ。それに、いっちゃんはやるときはやる男なの!』

「はぁ!? ンわけねェだろ!」

『あーりーまーすー! あるからこの学校を志望したんじゃない』

私との約束のせいで負担をかけさせてるけど、約束を守ろうって精一杯頑張ってくれてる。
それだけでも、いっちゃんはカッコイイんだよ。わかってないな。

きっとかっちゃんを睨みつけると、かっちゃんは辺りの壁を爆破する。

「合格できなけりゃ、意味ねぇだろ!!! 俺とあいつは違うんだ!」

そう言うとかっちゃんは急に不機嫌になって遠くへ離れて行く。

『できるよ、絶対! いっちゃんはやる時はやるからカッコイイんじゃない!』


あいつ、追いかけてもっと文句を言ってやらないと……。

なんて思って追いかけようとしたら、鞄の中に居たはずの相棒が外にでて泣きそうな顔で私を見上げてた。

『……あー、ごめんね、真白ちゃん』

真白ちゃんを抱き上げるとその柔らかな毛を撫でる。
それでも真白ちゃんは泣きそうな顔でかっちゃんを見つめていた。
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