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[ヒロアカ]それでも貴方は私の英雄です

第2章 新しい生活の前に


いっちゃんの部屋のドアを開けると、前よりもオールマイトグッズが増えてる!

鞄の中にいた真白ちゃんがいきなりするり、と外に飛び出してきた!

『あ、真白ちゃん!大人しくしててね』

捕まえようと思ったけど、興奮気味な真白ちゃんは目を輝かせながらポスターやらフィギュアを眺めてるだけで動きは特にない。

『絶対に触っちゃ駄目だよ?』

こくこく、と真白ちゃんが頷いたので捕まえるのは諦めた。

我が家はオールマイトのグッズを集めてないから見たことがないグッズがいっぱいあるなぁ。
って、あれはお父さんの会社で出した5名様限定のオールマイトポスター!?
凄いなぁ……。

「ひーちゃん、開けてくれる?」

『凄いね、いっちゃん!このポスターってもしかして』

いっちゃんがお茶を用意してくれたから、買ってきたシュークリームを出した。

「あのポスターは雛のおじさんがくれたんだよ。おじさんの所の商品はほとんど貰い物かな」

『なるほどー。親戚だから付き合いはあったんだ!』

「そうそう、母さんとおばさんはよく話してるみたいでね。あ、このシュークリーム可愛いね!」

『うん、2つは友達から真白ちゃんに似てたからって理由で貰ったの』

オールマイトグッズを眺めていた真白ちゃんが一つのフィギュアを咥えながら歩いてきた。

『って、あぁぁぁぁ!?』

これはオールマイトのフィギュア……。どんな値打ちかわからないけど人様の物!!
慌てて奪い返そうとしたけど、真白ちゃんは素早い動きで避ける。

『真白ちゃん、めっ!!』

「壊さないように大切にしてくれたら大丈夫」

いっちゃんは真白ちゃんに微笑みかけると落ち着かせるように撫でる。
満足そうな顔の真白ちゃんは、そのままテーブルの上に乗り近くにあったシュークリームに顔をつっこんで食べ始める。
もちろん、オールマイトフィギュアを側に置いて。
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