• テキストサイズ

[ヒロアカ]それでも貴方は私の英雄です

第2章 新しい生活の前に


「買い物に付き合いたいんだが、これから病院へ行くんだ」

『ううん、気にしないで。お大事に!』

心操くんと別れてから、人気のない公園に行こうと歩いていく。
確かここの公園はよくかっちゃんがトレーニングしてる公園だ。
もしかしたら、この前のことも謝れるかも?

公園の外にはジョキングしてる人が何人かいる。
今日は珍しく人が多いなぁ。

公園の中を覗いてみると、ボン・キュッ・ボンなヒーローがポーズを取ってる。その周りには報道陣がいっぱい!!

これじゃ、かっちゃんを探すどころか真白ちゃんとシュークリームも食べられない……。

仕方ないから、小さい頃に遊んだ河原に行ってみよう。

そう思って歩いていると……。

「あ、ひーちゃん!」

あれ、この声はいっちゃん!?
後ろを振り向くと、気まずそうに笑っているいっちゃんがいた。

『いっちゃーん!久しぶり!元気にしてた?』

「うん、元気だよ。ひーちゃん……、そ、その、手紙の返事を返さなくてごめんね」

『んーん、大丈夫。周りから無理だって言われても頑張り続けてたのはおばさんから聞いてるし。苦労したでしょ?』

すると、いっちゃんの顔が自然な笑顔になってく。緊張がほぐれたんだね。

「ううん、情報収集をしているときも楽しかったし!」

『そっか。あーでも試験が終わった後に話そうと思ってたのに、お父さんが夜景が綺麗な場所があるーって言うからドライヴしに家族で行ったんだよねぇ』

「どうだった?」

『とーっても綺麗だったよ!貸し切りペンションだから真白ちゃんなんて大はしゃぎ!!』

「あ、そういえば真白ちゃんってあの?」

『そっか、まだ会ってないよね。あの真白ちゃんとは全然別な真白ちゃん』

私は鞄を開けると真白ちゃんを抱っこする。
真白ちゃんはお食事中みたいで、両手でシュークリームを抱えてた。

『この子が真白ちゃん。個性はパーフェクトシールド。仲良くしてね』

いきなり抱き上げられた真白ちゃんは目をぱちくりさせると軽く会釈をしてから残りのシュークリームを食べ始めた。

『あ、そうだいっちゃん。そこの河原でシュークリームでも食べない?丁度買ってきたところなの』

「わぁ、いいのかな?美味しそうだね!」

/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp