第1章 再会
『よし、真白ちゃん。私達も後は自力でやろう!』
ね、と言うと真白ちゃんが私の顔を見上げながら嬉しそうにコクコクと頷いている。
さーて頑張ろう!
そのまま走っていくと、脇道からいきなり機械が飛び出してきた!
「目標補足!ブッ殺す!」
『真白ちゃん、お願い!』
思いっきり振りかぶり、真白ちゃんを投げる!!!
するとさっきみたいに粉々にはならないけど、敵は真っ二つになって壊れた。
『よし、最低でも1点!』
ガッツポーズをしてると、瓦礫の中から出てきた真白ちゃんもガッツポーズをしながら頷いてる。
足元まで真白ちゃんが走って戻ってくると、手を振って早く行こうと合図をした。
『そうだね、真白ちゃん!』
頷いてから真白ちゃんを抱っこして次の敵を探すことに。
暫く走っていると、目の前には瓦礫で足を挟まれて動けない人が。
大丈夫かな、助けないと。
近寄って行くと……。
「危ない、こちらへ来るな!!」
『えっ?』
空からなんと、敵の残骸が足を怪我した人に向け振ってきた。
駄目だ、走っても間に合わない!!
『真白ちゃん、お願い!!』
思いっきり真白ちゃんを投げると、瓦礫に真白ちゃんが当たって砕ける。その後、真白ちゃんは相手の顔の上に無事着地した。
『大丈夫ですかー?』
「だい、じょうぶだ!でも、くるしっ……」
私は真白ちゃんを抱き上げると、相手の男の人は荒く呼吸を繰り返してる。
その間に私とましろちゃんで瓦礫の撤去。
『いっせーのーで!』
瓦礫をどけると、相手の人は立ち上がろうとした。
「いてて……」
男の人が動こうとすると、痛みで顔が歪んでく。
これは……。
『足をやっちゃったかな?』
相手の肩を貸してると、真白ちゃんが巨大化して横をちょこちょこと走り出す。
『真白ちゃん、邪魔だよ。この足じゃ乗れないから』
そう言うと、真白ちゃんは諦めたように元のサイズに戻ってついてきた。