第1章 恋の予感
「今回のひみつの嵐ちゃんは志向を変えて試験的に行ってみたいんですが……」
そんな言葉から始まった今回の打ち合わせ。なんでも嵐が嵐をおもてなしする企画らしい。企画書にはむしろそれしか書いてない。今まではゲストをお迎えしてたから、ちょっとびっくりしたけど楽しそう!
身振り手振りで説明してくれるのを、相槌を打ちながら聞いていた。
「夏くらいに撮る予定なので、スケジュール的にまだ櫻井さんか二宮さんか抑えられるそうなんですが…相葉さんの方でどちらがやりすいとかありますか?」
なるほどなるほどって聞いていた中に翔ちゃんの名前が出てドキリとする。しかも選べるって…
スタッフさんもいつも仲良しだからニノって言うと思うかな?確かにニノの方が楽だけど…
「…あの、櫻井くんでお願いします。。えっと…好みがわかりやすいし、リアクションも楽しみなので…」
なんだか言い訳のようなものを付け加えながら、なんとか言えた。声が震えなかっただけ、俺上出来!
ディレクターは特に疑問を持った様子はなく
「わかりました。じゃ、マネージャーさんにスケジュール抑えて貰えるよう伝えておきます。では、櫻井さんを前提におもてなしを考えていただきたいのですが………」