第3章 ちぐはぐ
「っごめん!俺寝ちゃってたよね?全然気づかなかった…」
松潤が買い物から帰ってきても気づかないなんて。わざわざ来てくれて、買い物もしてくれてるのに申し訳なくて、目の前で手を合わせて思いっきり謝る。
チラッと松潤をみると
「そんなのいーよいーよ。ってか、具合悪そうだから着いてきたんだし。もっと寝ててほしかったけど、車よりベッドで眠った方が疲れ取れるじゃん?とりあえず、お邪魔していいっすか?笑」
「うぅ〜。ホントありがとね!」
その優しさが心に染みる
年下だし、やんちゃで可愛かったけど、いや今も可愛いけど、いい男に成長したな〜
そんなことを考えながらうちへ案内していく
「ごめんね。散らかってるんだけど…」
「お邪魔しまーす」
今日家を出てくる前の部屋の様子を思い出して、ギリギリ大丈夫かな?と思いながら部屋にあげる
「キッチン適当に借りていい?相葉くんは風呂溜めて入ってきなよ。あ、すぐに入らないと俺が風呂掃除から始めるからな」
そんなの悪いと思って開きかけた口が、断れないことを悟り、素直に「はい!」とうなづいた
踵をかえして風呂場へ行こうとする俺の背中に
「ちゃんと溜めて浸かるんだぞ!」
念押しの一言。笑
「了解しました!ありがとう。潤ちゃん🎶」
くるりと振り返り、敬礼をしながら返事をした。