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ご機嫌days

第3章 ちぐはぐ


「お言葉に甘えてお願いします」

俺は姿勢を正して、ペコっと頭を下げた


松潤は送りの車を断り、俺の隣に乗っている
彫刻みたいな濃い顔がすぐ隣で窓の外を見ている

「家に何か食うもんあるの?」

急に聞かれて、冷蔵庫を思い浮かべた
最近は外食かコンビニで済ます事が多いから、何にも思い浮かばない

「お米くらい?笑」

「じゃぁ、ちょっと寄り道していい?」

松潤は運転しているマネージャーに声をかけて近くのスーパーに寄った

「じゃ、ちょっと買い物してくるけど、欲しいものある?」
「え?一緒に行くよ!」
「2人で行ったら目立つだろ。それに、俺自分ちにも買うのあるし、すぐ戻ってくるよ」

そう言ってMJはかっこよく車を降りていった

残された俺は、なんだか手持ち無沙汰で手のひらを見つめながら、握ったり開いたりしてみたけど、まだ帰ってきそうにないから…
後部座席の窓に左肘をついて頭を支えながら座席に体を預けてそっと目を閉じた…

いつも浮かんでくる翔ちゃんの笑顔

ちょっとにやけるのを自分で自覚していたのに、気づいたら意識を手放していたらしい

「相葉くん?着いたよ?」

優しい声と肩をトントンと叩かれた刺激で目を開けたら、目の前には濃いめのイケメン!
ちょっとびっくりして一瞬パニックになったけど、すぐに思い出した


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