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【リヴァイ】比翼の鳥 初恋夢物語【進撃の巨人】

第29章 カモミールの庭で


膝の上に乗せていた入浴セットを脇に置いて、マヤの手を取る。

「親公認なんて最高! それでそのままマヤの部屋に泊まったんだ?」

「えっ!」

驚いているマヤを見て、ペトラも驚いた。

「えっ? 泊まったんじゃないの!?」

「泊まってないない!」

マヤはペトラに両手を握られたまま、必死で否定した。

「なんだ! 泊まってないんだ。じゃあ兵長はどこに?」

「普通に宿屋よ」

「そっか、宿屋か」

落胆した様子のペトラは、がっくりと肩を落としてマヤの手を離した。

「マヤの実家に行ったなんて聞いたから、ちょっと思ってたんだ。マヤの部屋に泊まるのは私が先なのに! ってね。兵長に嫉妬しても仕方ないんだけどさ」

そう言って笑ったペトラの顔が、マヤにはまぶしく見えた。

「ペトラ!」

……兵長のことはもちろん好きだけど、やっぱりペトラは一番の友達で、ずっとずっと一緒にいたい。

想いがあふれて、今度はマヤがペトラの手を握った。

「もちろん一番に私の部屋にお泊まりするのはペトラよ!」

「ほんと!?」

「当たり前じゃない。親友だもの」

「ありがとう! マヤ大好き!」

「私も大好きよ」

「ねぇ、今すぐは無理だろうけど、いつかほんとにマヤの家に行きたい。そしてうちにも来て?」

「うん、行く!」

二人はきゃっきゃっと楽しそうにしていたが、ふっとペトラが真剣な顔になる。

「でさ、本当のところはどうなの?」

「本当のところ…?」

ペトラが何を言いたいのか、さっぱりわからない。

「兵長が泊まったのは宿屋だった訳だけど、でも親に挨拶に行ったんだし、要するにそれってアレでしょ?」

「……アレ?」

「だ~か~ら~! 兵長と色々あったんでしょ?」

「色々って…」

「もう、じれったいな! 色々は色々だよ! キスとかしたのかってこと!」

「………!」

マヤは暗がりでもはっきりわかるほど顔が赤くなっている。


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