第1章 『その呼び方は尊敬と… 』
「っ!あああっ!!」
貫いた途端リーマンの陰茎から迸る白濁。
それはリーマンの腹を汚す。
気にせずナカを突くと出切らなかった白濁がぴゅくん、ぴゅくん、と溢れてきた。
「トコロテンかよっ!ほんっとうにエロい身体だなぁ?」
「ゃっ!まってありすがわっ!まだイって!」
「アンタはイったけど俺はまだなの。俺のことも気持ちよくさせろよ。」
相手のことなど御構い無しに前立腺を亀頭で擦れば、シーツを掴みながら良い声で鳴く。
ナカもどろどろに蕩けているけれど、突けばぎゅっと締め付ける。
やべえな、ハマっちまいそうだ。
「ありすがわぁ!」
「帝統、だ、独歩サン。」
なぜか名前で呼んでもらいたくなった。
動きを止め顔を見ながら名前を呼べば、蕩けた顔が正気に戻る。
瞬間、桃色に蒸気していた顔が一気に真っ赤に染まり、ナカの俺を締め付ける。
「っ!おまっ!急に締め付けんなって!」
「しょうがないだろ!急に変なこと言うから!」
「変ってなんだよ!」
「名前で呼べなんて言うから…」
独歩サンは顔を背けながら口元を手で覆う。
その男らしい骨ばった手をべろりと舐めると近距離で目があった。
「その変なこと言う奴にハメられてヨガってんのは何処のどいつだ?」
そう言えば、やり返すような瞳をこちらに向ける。
「そう言うけどなぁ、目の前の男のアナに突っ込んで腰振ってんのは誰だよ。」
先ほどの蕩けた瞳とは違う、好戦的な目。
いつぞやのラップバトルの時に見た、危なっかしい、触れたら壊れてしまうような瞳。
あの時の闘志あふれる瞳で気持ちが燃え上がる。