第1章 『その呼び方は尊敬と… 』
は?
自らの股間を見れば膨らむ下着。
いやいやいや、嘘だろう?俺の股間。
この状況に体が固まってこの場から動けない。
「最近抜いてねえの?」
「っ…そういうわけじゃ…トイレで抜いてくる。」
押さえつけられた手を外しベッドから降りようとするけれど、なぜかそれはできない。
「っ…有栖川、くん?」
「抜いてやろーか?」
くんと腕を引かれて、ベッドに頭をつける。
気づけば正面に有栖川の顔があり、その顔は光を背負っていて見えない。
「は、冗談。」
「俺上手いぜ?」
腰骨のあたり、下着のゴムが人の手によって伸びる。
は、と思った次の瞬間には自分の股間が露出していた。
「ちょっ!」
「いいから感じてろよ。」
自分の意思とは関係なく立ち上がる陰茎。
有栖川は自らの手に唾液を付け、ローション代わりにすると俺の立ち上がった陰茎を上下に擦り始めた。
やばい。
なんだこれ。
上手いなんてもんじゃない。
下半身が痺れそうなほどの快感。
絶妙な手の動きに思わず腰が動く。
「駄目、だって!」
「いいから出しちまえよ。」
頭を振って快感から逃れようとするけれど、有栖川の手が俺の良い所を扱くから頭が真っ白になっていく。
「っ…イくっ!」
あっという間に限界を迎え射精する俺の陰茎。
有栖川は躊躇いもせずに俺の陰茎を咥えて射精を促し精液を飲む。
最後の一滴まで搾り取るように吸いつくし、口を離した有栖川は口の端から垂れた精液を舌で舐めとり口端を歪めた。