第1章 『その呼び方は尊敬と… 』
【帝】
「ごちそーさん。なあ、まだ勃ってるけどどうする?」
出したばかりで肩を上下させながら俺をまっすぐみるリーマンのオッサン。
本当に歳上なのかと思うくらい初心な顔で俺を見るもんだから、俺のイチモツも反応し立ち上がる。
「どうする…ったって…」
俺から顔を背けながらものを隠すように足を閉じる様は完全に俺を誘っている。
おもしれえ。
その誘い、乗ってやろうじゃねえの。
「俺が挿れさせてやろうか?」
そう問えば、背けた顔が真っ赤に染まる。
こいつ…わかってるな。
男同士のセックス。
だったら話が早い。
「ちょっと待ってろよ、確か備え付けのローションが…」
枕元の1回分のローションに手を伸ばした時、バスローブが引かれる感覚。
見ればそれはリーマンで、恥ずかしそうに顔を背けぼそぼそと喋る。
「いちお…経験…ある。
けど、久しぶり…だから。」
まじか。
経験あんのかよ。
でも、それはそれでおもしれぇ。
「へえ。」
自分の指を唾液で濡らしリーマンの足に手を掛けるとリーマンはすんなり足を開く。
未だに緩く立ち上がる陰茎の下、射精の余韻でひくひくと動く穴にそっと触れる。
固く閉じられていると思った穴は柔らかく、濡らした指をすんなりと受け入れた。
「っ…」
「ヨユーで入るじゃねえか。久しぶりっていつぶりだよ。」
第一関節まで入れた中指を小刻みに動かしながら問えば、リーマンは小さな声で答えた。
「セックス…は半年、くらい…」
「セックスは、ってことはオナニーは違うんだろ?
最近ケツでオナニーしたのはいつだよ。」
煽るような言葉。
羞恥で歪むリーマンの顔がエロくてたまんねえ。
さっき自分のケツを解すためにベッドサイドから取ったローションを開けながら問う。
「…っさっき…」
とんでもない爆弾発言が出たな。
そりゃあケツが柔らかいわけだ。
「俺がメシ買いに出てた時にケツで遊んでたのか。
ド淫乱だな、アンタ。」
じゃあ遠慮なんていらねえな。
俺は一度指を引き抜くと手にローションを纏わせまずは一本指をぶち込んだ。