ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第29章 Perfect Crime
《アッシュside》
「……」
エイジの心の内が気になって目で追っていると、ユウコに服を引かれた。
『アッシュ?』
「あ…あぁ」
その後まもなく、俺たちは先程エイジに話した通りの“ドロボウ”を完遂した。終わる頃にはすっかり日が昇りきっていた。
俺は部屋を出て、スマホを操作しアレックスへ電話を掛けた。
「………ああ、そうだ。そこへ誰か向かわせてくれ。くれぐれも連中の目に留まらないように、わかったな?ああ…ああ、問題ない…伝言は追って連絡する、頼んだぞ」