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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第20章 Los Angeles


《アッシュside》

俺はマイケルを連れて、家の庭にいた。

「ママは僕をキッチンに逃がして、中から鍵をかけろって…そしたらアイツら怒ってママを…うっ…ぅう…」

「いやな事を思い出させてごめんよ…警察にはママが?」

「…ジョージおじさん、ママと電話中だったんだ…」

「それで連中は出ていったんだね…黒人?白人?」

「ううん、どっちでもなかったよ…」

「……え?」



俺はすぐにマックスを呼び車に乗り込んだ。


「…おいアッシュ、急に戻るって一体どういうことだ!?」

「………」

「おい!」


その時、ポケットでスマホが震えた。


その振動の長さから電話という事がわかった。


随分スピードを出してる、スマホなんて確認してる余裕はねえ。


「おいオッサン、電話誰からか見てくれ」

「スマホ?どこだ」

「右ポケットだよ、急げ」

「ったく……ユウコからだぜ?」

「なに?!…早く出ろ!」

「生意気だなァ!コノヤロー!……もしもし、ユウコか?」

「なんだって?」

「……え?…おい、ユウコ?」

「なんだ、何が起こってる!?教えろ!」

「いや、なんも聞こえねえんだよ…なんか、トントン言ってるっつーか、ぶつかってる音っつーか」

「ぶつかってる音…?」


もしやあいつも男たちに…


「なんか間違ってかけてるっぽいぞこれ、トトントーンってよ…変なリズムで…」


それって…


「オッサン!スピーカーにしてくれ!」

「…お?おう」


どこだ、
どこが“単語”の始まりなんだ…!?



-・-・ ・- ・-・


「ここか!………C A R」

「車?車がなんだ」

「黙っててくれ!」


-- --- ・・・- ・


M O V E


-・-- --- ・・- 
・・・ ・・ ・・・ ・・・ 


Y O U S I S S


・ -・ ・ -- -・-- 


E N E M Y


・・・ -・-・ ・- ・-・ ・ -・・ 


S C A R E D




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