ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第7章 何度も抉られる
《アッシュside》
「なんです?」
「子どもポルノ(キディポルノ)さ、それも変態御用達ってヤツだ……ほーれムービーのはじまりだぜ」
カタカタとフィルムは音を立てて、地獄の一部分を映し出す。
「…!」
「…ひでえ、吐き気がするぜあのヤロウ」
「ウイラード!もういいだろう」
「…あそこに映ってるのはおまえだな、アッシュ…この雑誌のグラビアも」
部屋中には、痛みに苦しみ耐えるような幼い息遣いと気味の悪いクソヤロウの荒い鼻息が響く。
唇をグッと噛む。
「あれはおまえだろ?あの“主演”のガキは…いくつの時だ?10か11か?もう少しいってるのかな…きいてるのか?…アッシュ、あのフィルムに映ってるのはおまえだな!?………何も言わんか、それなら次の一本を回せ。」
「ウイラード!もうよせ!」
「いや、これが最後だよ」
そこに映し出されたのは、
幼い俺とユウコが裸で向かい合い、互いの両手を合わせ繋いでキスをしている。
「バカヤロウ、教えたようにやれよ!もっと舌を絡めるんだ!」
そして俺たちは髪を乱暴に掴まれ、男の下腹部に顔を押し付けられる。
「早く舐めろ!」
目からは涙を流し、ゲホゲホとえずきながら汚ぇモノを舐めさせられる。
「さあ、今日こそお前の処女をもらおうか?」
そう言ってユウコを押し倒す。
「…女は…メンドクサイって言ってたじゃないか。僕のに…ッ…しなよ」
『…だめ、アスラン!!』
「そんなにお前が欲しがるなら仕方ねえ……ハッ…ン〜ッ!やっぱりお前の穴は慣れてるからか具合が良いなァ、」
俺に突っ込みながらそんなことを言う。
『ア、スランッ…うぅ…っぐ』
ユウコの泣き声が響く
「…やめろ、もうやめてくれ…」
俺は耳を押さえ下を向く
「これはユウコ・リンクスだな?可哀想に。ありゃあ演技じゃねぇな…手前のデブは…ありゃマービンだろう。ヤツは“ほんとう”におまえ達を強姦したんだろう…。話に聞くとユウコの処女はお前が自分を犠牲に守り続けた、と?…ガキのくせに。泣けるなァ…
だから殺したのか!?お前はヤツを憎んでいた!ヤツを殺したかったんだろう!答えろアッシュ!!」
ガタ
俺は耐えきれなくなって椅子を立ち上がる。